遅すぎる99回箱根駅伝振り返り 1

 


1区、去年に続いて大逃げの展開になりました。1km手前で関東学生連合、育英大学の新田颯選手が飛び出しました。最初の1kmのラップタイムは新田選手が2:56、後ろの集団が3:00と、後ろの集団はスローペースを予感させるような展開でした。
新田選手は独走で5km14:30切り、10kmを29:02でカバーし、後ろの集団の牽制もあって、芝5丁目では55秒、新八ツ山橋では1:19まで差を広げました。後ろの集団も8kmくらいからペースを上げ、少しずつ新田選手との差を縮め始めました。そして六郷橋の下りを利用して明治大学の富田峻平選手がスパートし、20km過ぎで新田選手をとらえ、鶴見中継所トップでタスキリレー。記録は1:02:45、2位に駒澤大学、円健介選手が続き、3位相当で関東学生連合、新田颯選手がリレーしました。参考記録ではありますが、記録は1:02:59でした。
2区がスタートし、最初の1kmの入り、明治大学の小澤大輝選手が2:41、前年2区区間賞、学生長距離界の絶対的エース、駒澤大学の田澤廉選手が2:46、そして鶴見中継所をトップと17秒差の4位でタスキリレーした前年1区区間区間新の中央大学の吉居大和選手が1kmまでに法政大学、順位はつきませんが関東学生連合の2チームを交わし、3位まで順位をあげ、ラップも2:36でした。
その後すぐに吉居選手が田澤選手をとらえ、3kmすぎで小澤選手もかわし、首位交代しました。
そのまま吉居選手は超ハイペースでレースは進みましたが、権太坂の上りでペースが上がらなくなり、落ち着いて走っていた12km過ぎで田澤選手に再び逆転され、14〜15kmで青山学院の大エース、近藤幸太郎選手にも並ばれました。
しかし吉居選手はそこで耐え、近藤選手と並走して田澤選手を追っていきました。
中継所直前で吉居選手が猛スパートで田澤選手をとらえ、中央大学がトップでタスキリレー。4秒差で駒澤大学、秒差なしの3位で青山学院大学が通過しました。