余りにも遅すぎる箱根駅伝振り返り 復路編


6区 西村真周選手 58:58 区間8位

去年も6区を走り、チームがシード権外だったこともあり、突っ込んで大平台までは区間4位でしたが、そこからの勾配が緩くなって、また昨年度はペース走以外で10キロ以上の距離のレースにでたことがなかったこともあってキツくなり、結果的に区間13位となりました。

今年度は男鹿駅伝で区間2位、MGCと同じ日に行われたレガシーハーフでは63:28、川越ハーフでも63:31で走り、長い距離に対応しました。

今年の箱根では最初は落ち着いて入り、後半ビルドアップ。特に箱根湯本からの3キロは、定点間トップと1秒差で7区に襷リレー。「人間じゃねえ」で有名な今西駿介選手に続いて2人目の59分切りとなりました。

7区 熊﨑貴哉選手 1:05:04 区間19位

4年生で初の箱根出走となりました。
昨年度は大車輪の活躍で、10000mの持ちタイムもチームトップの28:36.36をだしました。前回の箱根では7区出走予定でしたが直前に疲労骨折して走れませんでした。

今年は出雲、全日本の両方で出走しました。そして箱根にも去年走るはずだった7区にエントリーし、出走しました。

襷を受け取って、走り始めましたが、ペースが上がらず、後ろから来た中央の吉居駿恭選手に追いつかれました。
しかしそこから粘り、あまり差のないタイム差で渡しました。(中央は6区一斉スタートのため、実際はもっと後ろにいます。)

8区 村上太一選手 1:05:24 区間10位

1年生から箱根駅伝にはエントリーされていましたが、出走は初めて。全日本では3.4年生で6区で好走しました。
また北海道マラソンに2年連続で出場し、今年度は5位入賞しました。
今回の箱根では、襷をもらってしばらく中央の阿部選手と並走していましたが、あまりペースが上がらず、後続がせまっていたこともあり、ペースを上げ、中央を引き離しました。並走していた時は定点間十台後半だったのですが、単独走になってからは全て一桁。詰め寄られていた國學院や法政との差を離して、3位の城西とは1分詰めてその後の猛追劇への形を作りました。

10区 吉田周選手 1:09:12 区間2位

1年生の頃から長い距離での頭角を表し、箱根駅伝のチームエントリー入り。

その後三大駅伝に出場したのは1回だけで、今年の前半はレースでも見かけませんでしたが、11月の日体大記録会10000mで独走で28:56を出し、その後の川越ハーフでは15キロから一人ペースを上げて1:02:43を出しました。(服部勇馬選手が3年生の時に2区で1:07:38で区間賞をとりましたが、箱根の前に川越を走り、1時間3分中盤でフィニッシュした難コースです。)

そして箱根に出走し、最初の4キロは青山学院の倉本選手よりも早い、攻めの走りでした。終始苦しそうでしたが、それでもペースを落とさずに走り、3位の城西とは1分以上詰めて鶴見中継しました。

10区 岸本遼太郎選手 1:08:51 区間

高校時代は都大路1区で好走しましたが、1年生の時はあまりレースに出ませんでしたが、今年度は沢山でて、いい記録を出しました。

まずは男鹿駅伝のアンカーで区間2位、5000mの自己ベストも更新し、上尾ハーフで1:03:39、10000mも28分台に乗せ、特に箱根駅伝前に調子が急上昇しました。

そして箱根では最初の定点では区間記録ペースとほとんど変わらないペースで入り、そのままペースを維持。次の定点間では区間1位になり、城西と2分近くあった差をグングン縮めていきました。最終的に4位でフィニッシュしましたが、前との差は「21」秒。目標順位まであともう少しのところまで持っていきました。


総評

出雲、全日本と振るわず、箱根ではシードを落とすだろうとの見方が大半でした。確かに出雲では7位、全日本では区間一桁で走ったのは村上選手だけ。関東最下位の危険すらありました。

そんな中でも全日本が終わった直後から急に調子を上げ、上尾ハーフ、川越ハーフ、その他数個の記録会で好記録連発。さらにチーム目標を明確に3位以内と打ち出すようになり、ファンの中でもこれはいけるかも、という雰囲気になったと思います。

そしてレースでは、2区にエントリーされて驚いた梅崎選手が8人抜きの6分台、小林選手が設楽悠太選手の東洋記録を抜くという、出雲、全日本の雪辱を果たす、素晴らしい走り。両選手が4位を決定づけたと言っても過言ではないでしょう。
松山選手も流石の走り、また9,10区の吉田選手、岸本選手が好走し、城西大学を追い詰めてゴールしました。

城西との差は21秒。この差は87回、早稲田大学に3連覇を阻止された時と同じ秒差です。また目標順位まであと1つ。また最後の3区間で追い上げたというところも似ています。

しかし、今回はようやく近年の高速レースに適応できた、往路から良い順位につけることができたという点でとても収穫のある大会になったと思います。


去年の3月、私がブログを始めた最初の投稿では、今年の4年生は力があるから優勝してほしい、という旨の投稿でした。残念ながら優勝はできませんでしたが、今回走った中で3年生以下は全員区間10位以内。唯一10位だった緒方選手も、先日の丸亀国際ハーフマラソンで61:42という松山選手についで東洋歴代2位の記録を出し、絶好調です。

また石田選手も戻ってきましたし、今度特集しますが、新入生も非常に豪華です。

なので来年度も充分戦えると思います。

来年度は全日本予選もあり、ピークを合わせるのが難しいますが、優勝を目指してほしいです。