余りにも遅すぎる第100回箱根駅伝東洋大学振り返り

 

書きたいことが多すぎてまとめることができず投稿するのが1ヶ月後となってしまいましたという言い訳は置いておいて、今日は東洋大の振り返りをしていこうと思います。

1区 九嶋恵舜選手 1: 02: 08 区間15位

1,2年では6区を走りましたが去年は欠場し、その後のワイドーズミ駅伝で1区を走り区間賞。その時に希望区間は1区と明言していました。その後の学生ハーフと関東インカレ5000mの後故障で離脱し、上尾ハーフで関東インカレぶりに復帰し、川越ハーフのペース走を挟んで早速主要区間の1区で出走。レースの復帰から2ヶ月足らずでハーフ換算61分台、そして前の集団とのタイム差を30秒余りに抑えたのは見事でした。

2区 梅崎蓮選手 1:06:45 区間6位

いい意味で想定外でした。誰もが怪我をしない限り2区は松山選手だと思っていた中で12月29日の区間エントリーでは2区梅崎選手、松山選手は補員に回っていました。これは私もどちらかが怪我をしていると思いました。結局両方とも出走し、梅崎選手は前半ある程度落ち着いて入り、後ろからきた國學院大の平林清澄選手について行く形でレースが進みました。ラスト1キロ付近で平林選手を突き離し、8人抜き、記録も1:06:45でした。
ここで一気に流れが変わったのかなと。

3区 小林亮太選手 1:02:03 区間6位

今年前半戦は大車輪の活躍!関東インカレや日本インカレでも結果を残し、出雲駅伝ではエース区間の3区に起用されました。しかし全日本大学駅伝では区間16位と厳しい走りととなってしまい、結果的に総合14位とシード落ちしてしまいました。しかしそこから難コースの川越ハーフで1:03:42で走り、本番では前回と同じ3区に当日変更で入りました。
出雲や全日本では最初から突っ込みきれず苦しい走りとなりましたが、襷を受け取ってから國學院大や日大と一緒に前を追いかけ、30秒差あった早大の辻選手を藤沢までに捉えました。國學院大には一時先行されましたが、ラストスパートで追いつき、順位も一つ上げました。そして90回大会に設楽悠太選手が打ち立てた東洋記録を更新しました。


4区 松山和希選手 1:01:37 区間2位

東洋の大エースがとうとう箱根復帰!!

1年生からエース区間の2区を走り、日本人2位の4位、記録も1年生歴代2位の1:07:15、2年生でも区間5位の1:07:02でした。3年生では前半戦は全日本予選の最終組で日本人トップを取るなど、まさに鉄紺のエースにふさわしい活躍でしたが、9月に自転車で怪我をしてしまい、結果的に三大駅伝は全て欠場しました。今年度に入って6月の男鹿駅伝で復帰して区間2位、その後の記録会にも出走しましたが、9月に再度軽い故障。そこから急ピッチで仕上げて出雲駅伝では4区8位でした。しかしその後の全日本は状態を箱根に合わせるために欠場しました。当日区間変更で松山選手が4区から変わっていて、このとき東洋ファンのほとんどが絶望したのではないでしょうか。私も絶望しました。その後酒井監督が箱根に合わせるために使わなかったと仰っていたので少し安心しました。

11月の川越ハーフでも1:03:35で調子の良さをアピールし、箱根のチームエントリーがあったあとの1週間後、法政大学記録会の10000mに梅崎選手などと一緒に出走しました。5000mくらいから2人でペースを上げ、梅崎選手が28:39、松山選手は28:44でフィニッシュ。箱根駅伝の2週間前のレースである程度いいタイムだったため、疲労について心配されていましたが、練習の一環との話でした。それでも梅崎選手は自己ベストを40秒更新。松山選手も自己ベストから2秒遅いだけだったので、本当に大丈夫かな、という懸念はありましたが。
その時に箱根駅伝は2区で1:06:10台を狙うと言っていました。状態も上がっているし、何よりも2区への適性が半端ではないので、誰もが2区と予想しました。しかし梅崎選手のところでも書いた通り、梅崎選手2区、松山選手が補員でした。
発表後の記事で松山選手は順調というのを見たので少しホッとしましたが、戦略的に嘘をついている可能性もあったので、半信半疑で見ていました。

結果的に4区当日変更となり、5位で襷を受け取り、前をいっていた日本大学を交わして4位浮上、しばらく國學院大学の辻原選手が後ろについていましたがそれも振り切って3位の城西大学まで一時10数秒差のところまで迫りました。

最後は追いつけず、少し離されてしまいましたが、それでも総合4位、区間2位で小田原中継所で襷リレーしました。

今まで松山選手はマイペースで穏やかなイメージがありましたが、今シーズンの低迷している中で、敢えて目標順位を3位以内にするように進言したり、事前番組の中での発言だったり、駅伝主将に相応しいリーダーでした。

5区 緒方澪那斗選手 1:12:47 区間10位

三大駅伝フル出場!昨年度の前半戦は1年生で早くもエース級の活躍でしたが故障で駅伝には出ることができず。今年の出雲は1区でながれを作るいい走りでしたが、全日本はそれまでの順位が悪く、また貧血の症状もあった中で区間14位となってしまいました。

その後の取材でハーフマラソンを走りたいといっていましたが姿を現さず、もしかしたら故障なのかなと思っていました。まさか山籠りしているとは…。

私の中で5区は、結果が良くなかったとはいえ、激坂王に出走した主将の佐藤真優選手か、もしくは馬場大翔選手かのどちらかだと思っていました。

結果的に緒方選手が12月から急ピッチで山の準備をし、5区にエントリーされました。
あまりテレビには映りませんでしたが、順位を落とさずに後ろを離す、また区間順位も悪くなく、5区の選手は1年かけて準備をすることも珍しくない中で、とても1ヶ月とは思えない走りでした。


結果的に往路を4位で終え、絶対目標である19年連続シード権はほぼ確実にしました。前とは3分あったのでその時は厳しいと思っていました。