箱根駅伝前にレースに出たらダメなのか

2020年の日本選手権で多くの大学生が5000、10000mに出走、好走しましたが、箱根駅伝では状態が良くない選手が目立ちました。そこから、それでは箱根の直前に記録会に出ている選手は、本当に箱根での記録が伸びないのか、というのを去年の主要な記録会と箱根の区間順位を照らし合わせながら述べていこうと思います。


去年の記録会(10000m) (コンマ以下切り捨て)

選手名(大学)

記録

箱根区間順位


八王子ロングディスタンス

A組

 


ムルワ(創価)
27:43(昨年27:35)
2区6位(昨年2区2位)


吉居大(中央)
DNF
2区1位


B組

吉居駿(中央)
28:06
4区4位


石原(東海)
28:13
2区4位


11/26 日体大記録会

10000m 10組

 

藤本(日体)
28:19(去年28:31)
2区12位(去年10位)


新田(育英)
28:21
1区3位相当


9組

伊藤(駒澤)
28:28
6区1位


大野(大東)
28:42
4区14位


入濵(大東)
28:44
3区18位


神薗(東海)
28:49
8区20位


久保田(大東)
28:55
1区15位


12/4 日体大記録会 10000m4組

キサイサ(大東)
28:10
2区16位


丹所(東国)
29:00
2区11位

 

3組

溜池(中央)
28:26
1区4位


白井(東国)
28:27
3区12位


川越ハーフマラソン(特記がないかぎり東洋)

児玉
1:03:58
1区17位


石田
1:04:00
2区19位


熊﨑
1:04:02
故障のため不出場


前田
1:05:12
5区5位

 


昨年度の箱根駅伝直前の記録会の主要な組で走った選手はこのような結果でした。

パッと見た感じ、思ったよりも好走している場合が多いなと思いました。28:30を切る選手は箱根駅伝でも区間順位は高いです。また少し箱根の区間順位が悪かった選手も、前年度も同じレースに出て、区間順位もよかったので、単純な箱根前の調整不足でしょう。一方28:40以下の選手はほとんどの選手が区間二桁となりました。この結果は意外で、これくらいのタイムだと区間6位〜10位くらいかな、と思ったのですが…。仮にこの後も疲労を溜めずに走れていれば、今の時代29分を切るどころか28:50を切っていても太刀打ちできないのか、と思いますし、逆ならともかく40〜50秒の選手だけ疲労を溜めていたとは考えづらい。もし疲労を溜めていたとしたら、その時走っていなければ28:30切りの選手は全員主要区間区間賞を取れることになります。ここのところ全く分からないので、分かる方教えていただきたいです。

 


また川越ハーフに出走した選手は、軒並み疲労を溜めていたのかな、と思います。またプロランナーの川内優輝選手は、薄底と厚底では使う筋肉が全く違う。薄底で頑張りすぎたため疲労が溜まったり故障したりしていたと仰りました。以前は服部勇馬選手が川越ハーフを走って箱根2区区間賞を取っているので、絶対にハーフを走ったら駄目、というわけでは無いと思います。

そういうところも含めて今年の川越ハーフ、そして箱根駅伝に注目してみたいと思います。